神道における日本の誕生とは(神皇正統記ver) 前編
今回参照した文献は神皇正統記です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、北畠親房が南北朝時代に執筆した本です。
愚管抄と並んで貴重な歴史書とされています。
内容といたしましては、南北の内の南、つまりは南朝の正当性を説いたものとされていて、
内容は「天」、「地」、「人」の3つに分かれ、「地」と「人」は天皇一人一人について詳しく記述されていて一般人には理解できそうにない内容が続いているの対し、「天」の最初の部分に限っては古事記や日本書紀や古語拾遺の内容を抜粋して記述されている為とても読みやすい物となっています。
最初に存在した神様は誰だ
神皇正統記においてその神様は「国常立尊」と呼ばれる神様です。
そして、国常立尊には五行の徳(木・火・土・金・水)が備わっておりそれぞれの徳が国狭槌尊
豊斟渟尊
とされています。
つまるところは、世界で最初に産まれたのは国常立尊
また、ここでは神道で初めて存在した神が
天照大神
という事も重要な事の一つです。
恐らくこれについては誤解していらっしゃる方も多いのでは無いかと思われますが実際にはその前に複数の神様がおり、
その神様が存在する前に既に世界は存在していたとするのが神道です。
ここまでが世界の成り立ち。
次回は日本という国を形作った神の話が始まります。
少し短い気がしますが今回はこのあたりで失礼させて頂きます。